au / povoの料金滞納、利用停止/強制解約/裁判までの流れ・期間についてを解説

au/povo(以下、auと統一して表記)の料金を滞納すると、利用停止や強制解約をはじめ、延滞利息・遅延損害金が発生するなどメリットは何一つとしてありません。「少しくらい料金の支払いが遅れても大丈夫だろう」「このまま踏み倒せれば良いのに」「携帯電話料金を滞納したくらいで裁判沙汰になるわけがない」と考えるのは危険です。気付いたときには財産が差し押さえられたり、信用取引の契約が一切できなくなったりするなど、手遅れの状態になってしまいます。

本記事では、auの料金を滞納するとどうなるのかについて、具体的な流れを解説します。auの利用料金の支払いが厳しい、このままでは滞納してしまいそうという人は、ぜひ参考にしてみてください。

【記事を通して分かること】

・auの利用料金の踏み倒し・時効待ちは不可能
・利用料金を滞納せず支払期日どおりに支払うべき
・未納料金に加えて延滞利息が発生する
・強制解約となった場合、クレジットカードや各種ローン(住宅ローンや自動車ローンなど)といった信用取引の契約ができない
・裁判沙汰に発展する場合がある

au料金滞納後のスケジュールとは?具体的な流れを解説

auの利用料金を決められた支払日までに支払えなかったとしても、すぐにauの携帯電話を使えなくなるわけではありません。SMSに利用料金の支払いが確認できていない旨のメッセージが届いたり、My auにログインすると料金の支払いが完了していない旨のメッセージが表示されたりします。また、支払用紙が自宅に郵送されるので、利用停止になる前にauからの連絡で未払いに気付く可能性が高いでしょう。この段階でauの利用料金の支払いを済ませれば、利用停止や強制解約になる心配は不要です。

こちらでは、auの利用料金を滞納するとどうなるのかを「未払い発生から利用停止まで」「利用停止から強制解約まで」「強制解約から裁判まで」の3つの状況に分別して具体的な流れを解説します。
未払い発生から利用停止になるまでの流れ
auの利用料金を滞納した場合、一番最初に直面するペナルティが利用停止です。利用停止とは、その名のとおりauの携帯電話を使えなくなることを意味します。また、利用停止以外にも延滞利息が課せられる点にも注意してください。延滞利息は、支払日どおりに支払っていれば負担せずに済む無駄な支出だからです。

支払日から約3週間後に利用停止

auの支払日から約3週間後に利用停止となります。利用停止とは、090や080、070などから始まる電話番号での通話、キャリアメール、モバイルデータ通信を利用できない状態です。インターネットに接続しようとしても「表示されません」というメッセージが画面に表示されますし、通話機能を利用しても反応がありません。また、誰かが利用停止になった電話番号に電話をかけてきても「お客様の都合で通話ができません」というガイダンスが流れるので、利用停止になっている事実に気付かれる可能性が高いです。

Wi-Fiに接続できる環境下であれば通話アプリを利用したり、インターネットに接続することが可能です。最近は自宅でWi-Fiに接続できたり、フリーWi-Fiスポットも増えていたりしますが、それでも利用停止になっているのとなっていないのとでは、使い勝手や活用幅に違いがあります。

なお、支払日どおりに利用料金を支払わなかった場合、支払用紙が郵送された後に利用停止に至ります。4月25日が支払日だった場合、以下の流れで利用停止に至りますので、スケジュール感を把握しておきましょう。

4月25日:支払日
5月5日:支払用紙の郵送
5月10日:利用停止

あくまでも目安ではあるものの、支払期日が4月25日の場合、5月10日までに支払わないと、5月11日以降順次利用停止の措置が取られます。利用停止となっても、滞納しているauの利用料金を支払えば復活が可能です。一度利用停止になったら、今後もずっとauを利用できなくなるわけではありません。
支払日の翌日から延滞利息が発生する
支払日を過ぎると、未払い利用料金に対して年14.5%の延滞利息が課せられます。料金の未払いが長期化するほど、支払い負担が増えるので早めに滞納を解消してください。

利用停止後もauの利用料金を支払わない場合、次に待っているのが強制解約です。強制解約はauの契約を一方的に解除されることを意味します。利用停止以上に深刻なペナルティとなるので、何としてでも強制解約になる前に料金滞納を解消したいところです。

利用停止から強制解約までの流れ

auの携帯電話が利用停止になっているにもかかわらず、滞納が継続すると強制解約の措置が取られます。利用停止日が5月10日だった場合、強制解約に至るまでの流れをまとめると以下のとおりです。

利用停止:5月10日
契約解除予告書の郵送:6月25日(スマートフォン端末を分割払いにしている場合、このタイミングまでに支払わないとCICブラック確定)
最終支払期限日:6月30日
強制解約:7月1日

強制解約とは、利用者の意思は関係なくauが一方的に契約解除を行うことを意味し、利用停止から約1ヶ月半が過ぎた後に行われます。強制解約になったら、滞納分の料金を支払ったり、auに謝罪したりしても撤回されることはないので注意してください。強制解約後にスマートフォンが必要なら、新たに手に入れるしか方法はありません。
強制解約時点で債権が回収会社に委託
料金滞納が理由でauを強制解約になると、以降は債権回収会社へ債権回収業務が委託されます。強制解約になった時点で料金の支払い義務が消滅するわけではなく、委託を受けた債権回収会社や弁護士事務所から電話や郵送物による督促が開始します。携帯電話の未払い債権の時効は5年間と定められていますが、時効対策をしても無意味でしょう。最終的に5年の時効を迎える前に、料金滞納による裁判を起こされるケースが多いからです。

強制解約のリスクとは?注意したい3つのブラックリスト

強制解約になる際には、契約状況に応じて「携帯ブラック」「au社内ブラック」「CICブラック」の3つに分類されます。
ブラックリストとは、不払者を登録した情報です。支払日までに携帯電話料金の支払いを済ませている、未払いがない状態ならばブラックリストには載りません。

携帯ブラックになる

携帯電話が強制解約になると「一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)」「一般社団法人 テレコムサービス協会(TELESA)」を介して不払者情報が登録されます。「携帯ブラックリスト」と呼ばれる状態で、不払いを起こした人物である旨が携帯電話会社間で共有されることを意味します。

携帯ブラックリストに載る=信用力を認めてもらえないので、auだけでなく、他の携帯電話会社との新規契約やMNP契約に影響を及ぼしてしまうでしょう。

au社内ブラックになる

au社内ブラックとは、auで強制解約となった事実が半永久的にわたって登録される状態です。携帯ブラックリストやCICブラックのように、一定期間が過ぎれば不払者情報が削除されるわけではないので注意してください。auに損失を出した相手と再契約することを防ぐために、社内ブラックに登録しておくのです。そのため、auで強制解約になっている場合、強制解約になった人の名義以外で申し込む、他社の携帯電話に申し込むしかスマートフォンを手に入れる方法がありません。

CICブラックになる

携帯電話料金の中でも、基本使用料や通話料の滞納ならまだしも、スマートフォン本体の分割代金を長期滞納した場合は「携帯ブラックリスト」に加えて「CICブラック」となるので注意してください。

CICブラックは、最低5年間は、クレジットカードや各種ローンの契約や更新ができない、借金の連帯保証人になれないなど、さまざまなデメリットが生じます。

関連記事

携帯ブラックリストの確認方法について解説

強制解約から裁判までの流れ

滞納している携帯電話料金は、auに限らず強制解約後5年間で時効成立となります。しかし、時効成立の前に裁判を起こされる可能性が高く、支払いから逃れるのは現実的ではないといえるでしょう。裁判を起こされたとしても、携帯電話料金を支払っていない事実がある以上、勝訴の見込みはありません。最終的に、給与や預金、不動産などの財産を差し押さえられてしまいます。に勝てる見込みはありませんし、差押えが実行されて強制的に支払うことになります。

強制解約になっても「そのまま放置して踏み倒せば良い」という考えは現金です。差し押さえになって家族や勤務先に差し押さえられたことを知られれば、理由を問い詰められたり、ひどく叱られたりするなど、面倒なことに発展するかもしれません。
裁判から差し押さえまでの流れ
裁判を起こされた場合、実際に強制解約の措置が取られるまでに以下のような手続きが取られます。

「支払督促」郵送
異議申し立て期間(2週間以内)
「仮執行宣言付支払督促」郵送
強制執行

支払督促が郵送されたら、滞納中の携帯電話料金を支払う、または2週間以内に異議申し立てを行ってください。支払督促を無視すると「仮執行宣言付支払督促」が確定して、受領日から30日以内に強制執行(差押え)が行われます。

転居などの理由で「支払督促や仮執行宣言付支払督促を受け取れない」「不在期間が経過して裁判所に返送された」などの理由は通用しません。どんな理由があるにせよ、期間延長などの措置は取られることなく強制執行が行われるので注意してください。

滞納料金の支払方法

auの料金滞納を解消するときの支払方法は、以下のとおりです。

auショップ店頭
コンビニ支払い
銀行ATM(Pay-easy)

支払方法別に内容を解説します。

1. auショップ店頭

auショップの店頭で滞納した料金を支払えば、手続き完了後すぐに支払い完了の確認が取れます。利用停止中なら、すぐに回線が復活するので「今すぐスマートフォンを利用したい」という人におすすめの方法です。

現金またはクレジットカードでの支払いが可能で、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を持参すれば払込用紙がなくても受け付けてもらえます。ただし、auショップでは、来店時に予約制を導入しています。予約がない場合、受け付けてもらえたとしても、来客状況によっては待ち時間が長くなる可能性が高いでしょう。

参考:auショップでの支払い方法

2. コンビニ支払い

auから郵送されてくる払込用紙を使って、コンビニで支払うことが可能です。払込用紙を紛失した場合「au ID」で「My auWeb」にログインして、11桁の決済番号・4桁の確認番号、バーコードを取得すれば支払えます。

参考:振込用紙を紛失した場合のコンビニ支払い方法

3. 銀行ATM(Pay-easy)

auショップやコンビニ以外にも、銀行ATMで支払うことが可能です。スマートフォンやパソコンからMy auWebもしくはMy UQ mobileWebにau IDでログインして「今すぐ支払う」を選択したら、支払方法選択より「Pay-easy(ペイジー)で支払う」を選択して手続きを進めましょう。

さらに、支払金額を選択後、画面最下部の「お支払い」を選択後、指定の金融機関を選択してください。支払い内容を確認して「OK」をタップすれば、指定した金融機関のインターネットバンキングサイトへ遷移するので、あとは指示に従って操作するだけです。

参考:銀行ATMでの支払い方法

4. その他の支払方法

その他の支払方法として「My auWeb」上から、「クレジットカード」「インターネットバンキング」「支払秘書」といった方法でも支払えます。注意点として、これらの方法は、通常の支払方法が「クレジットカード」「口座振替」となっている場合は利用できません。クレジットカードや口座振替で料金を支払っている場合は、auショップ店頭やコンビニ、銀行ATMにて支払いましょう。

参考:My au上からの「クレジットカード」払いについて
参考:My au上からの「インターネットバンキング」払いについて
参考:My au上からの「支払秘書」払いについて

 

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!