携帯ブラックリストになると賃貸物件は借りれなくなる?

携帯電話の利用料金を滞納し続けると携帯ブラックリストに登録されてしまいますが、この状態でもアパートなどの賃貸物件を借りることができるのでしょうか。
この携帯ブラックリストを始め、「金融ブラックリスト」や「社内ブラックリスト」など、携帯電話の利用においては様々なブラックリストが存在し、登録される条件や期間などが異なります。
ここではそれらのブラックリストの違いも含め、携帯ブラックリストに登録されてしまった人が賃貸物件を借りることができるかどうか説明します。

携帯ブラックリストだけなら賃貸は可能

実は携帯ブラックリストに登録されているだけの状態であれば、アパートなどの賃貸物件の契約は可能です。
というのは、携帯ブラックリストとは、基本料金や通話料などの利用料金の滞納が原因で強制解約されてしまった人が登録されるリストであり、クレジットカードなどの支払い滞納が原因で登録される「金融ブラックリスト」とは異なるためです。
では、この「金融ブラックリスト」に登録されてしまうとどうなるのでしょうか。

金融ブラックリストで賃貸契約はかなり厳しい

携帯電話の利用時に金融ブラックリストに登録される原因となるのが、スマホ本体代金の割賦契約で未払いがあった場合です。
この場合でも賃貸物件の契約における審査で必ずしも通らなくなる、というわけではありません。
たとえば連帯保証人を用意することで審査に通る可能性がかなり高くなりますので、ここでは連帯保証人がいる場合といない場合とに分けて詳しく説明します。

なお、不動産のローン購入に対する影響については以下の参考記事をご確認ください。
参考記事:携帯ブラックリストが不動産ローンに及ぼす影響()

・連帯保証人がいる

金融ブラックリストに登録された状態でも連帯保証人になってくれる人がいる場合であれば、賃貸契約を結ぶことは可能です。
もちろん金融ブラックリストに登録されていない人に比べると選択の幅が狭くなるものの、連帯保証人の存在によって審査に通る可能性が高くなります。
この場合審査に通らないケースといえるのが「家賃保証会社」の利用が必須となっている場合です。
もしも「家賃保証会社」の利用が必須の物件の場合は連帯保証人をつけて契約できるかどうか、といった交渉をする必要があり、物件のオーナーの判断によっては入居できない可能性もあります。
賃貸物件の契約は保証会社を利用するケースがほとんどのため、やはり選択肢は決して多くはないと思っておいたほうが良いでしょう。

・連帯保証人がいない

親や兄弟に頼んでも連帯保証人になってもらえない、むしろこういうケースの人が多いのではないでしょうか。
そもそも「金融ブラックリスト」に登録される段階でお金に対してルーズであるということの証明でもあるので、なかなか連帯保証人になってくれる人がいないのが現実です。
賃貸物件を契約する場合、「家賃保証会社」を利用する場合がほとんどです。
家賃保証会社は家賃の滞納があった場合にその分の費用を代わって支払う会社のため、支払い能力の有無は審査でチェックされることになります。
当然ながら申し込んできた人の信用情報も確認されますので、「金融ブラックリスト」に登録されていれば間違いなく審査は通りません。
従って、家賃保証会社を利用することが必須の賃貸物件はほぼ利用できないことになり、そのうえさらに連帯保証人もいないということであれば、かなり厳しい状態になります。
保証会社を利用しなくても良い、連帯保証人もいなくて良い、というような物件であれば借りられる可能性はありますが、そんなところが果たしてあるでしょうか。

・「保証人不要」の賃貸物件とは

賃貸物件の検索ができる「SUUMO」などの賃貸物件ポータルサイトでは、「保証人不要」という検索項目があります。
これは、「保証人を立てなくても良い」ということに変わりはないのですが、そのかわりに「保証会社を利用すること」が条件となっている場合がほとんどです。
賃貸物件を取り扱う不動産会社にとって、家賃の滞納は売上低下につながりますので、保証会社の利用をすることが多いためです。
従って、「保証人不要」だからといって保証会社も不要というわけではありません。
そして、「金融ブラックリスト」に登録されてしまった人は保証会社の審査でもほぼ間違いなく通りません。
このように、金融ブラックリストに登録されるということはかなりの制限を受けることになりますので十分注意しましょう。

金融ブラックリストに登録される他の要因

金融ブラックリストへの登録は、スマホ本体の分割払いで未払いがあった場合以外にも、たとえばクレジットカードの滞納など様々な要因があります。
たとえば過去に賃貸物件で家賃の滞納があり、保証会社が代わりに弁済した実績がある場合も金融ブラックリストに登録される要因となります。
こうした情報はCICの信用情報に登録される他、保証会社が加盟している「全国賃貸保証業協会」の「代位弁済情報データベース」にも登録され、同業他社に情報が共有されます。
携帯電話の利用料金はもちろんのこと、クレジットカードや家賃の支払いは滞納せずにきちんと支払うということは当たり前のことですがとても大切なことです。
自身の人生を制限だらけの人生にしないように、支払いは滞納しないように注意しましょう。

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