自己破産とは支払い能力がないということで借金の返済が不可能であることを裁判所に認めてもらった状態です。
このような場合、新たな経済活動もかなりの制限がかけられるのですが、実は自己破産であっても契約できる携帯電話は存在します。
ここでは、自己破産者であっても契約できる携帯電話について紹介します。
自己破産者の契約での扱い
自己破産者は、携帯電話の契約においては「CICブラック」(信用情報ブラック)と同じ状態という扱いになります。
つまり、クレジットカードの支払いに難がある、という判定をされるのですが支払方法として口座振替が選べるキャリアや格安SIMであれば契約できます。
ただし、ほとんどのキャリアや格安SIMではクレジットカードでの支払いでポイントなどの優遇が受けられる傾向にありますので、こうしたメリットを受けることができなくなります。
ちなみに、自己破産の手続きで凍結されてしまった口座は当然ながら口座振替として利用できません。
自己破産者でも契約できるスマホ
自己破産者でも契約できるスマホには様々な選択肢がありますが、その中でも特におすすめなのが「楽天モバイル」と「LINEMO」の2社です。
楽天モバイルは月額がおよそ3,000円、しかも楽天回線のエリアであれば容量制限もありません。
さらに「Rakuten Link」という専用アプリを使うことで国内通話も無料でかけ放題です。
それに対してLINEMOはデビットカードや口座振替で支払いが可能ですので、信用情報ブラックと同じ扱いである自己破産者であっても契約ができます。
ただし、携帯ブラックリストに登録されてしまっている場合は契約が不可能となります。
携帯ブラックリストに登録され、自己破産をしている場合
携帯ブラックリストとは、携帯電話の利用料金の滞納の末に強制解約となった場合に登録されます。
最長で5年間ブラックリストに登録されますので、その間はほとんどのキャリアでスマホを契約することが難しくなります。
さらにその状態で自己破産者でもある、という場合にはコンビニ払いや前払いでの利用ができる「だれでもモバイル」の契約が可能です。
事実上この「だれでもモバイル」以外でスマホを契約することは不可能といえます。
スマホ本体はどうやって支払う?
ここまで見てきたように、自己破産者だからといって必ずしもスマホの契約ができないわけではありません。
では、スマホ本体の支払い方法はどのようになるのでしょうか。
分割払いは不可能
自己破産者は、携帯電話の契約においてはクレジットカードの不払いがあった時と同じく「CICブラック(信用情報ブラック)」という扱いになります。
信用情報はスマホ本体を割賦契約する際に必ず参照されますので、ここに問題があると分割払いの契約をすることは不可能です。
これはdocomoやauといったキャリアのみならず格安SIMを取り扱う業者でも同様ですので、自己破産者がスマホ本体を分割払いで購入することは諦めましょう。
ただし、分割払いができないだけで一括での購入はもちろん可能ですので、一括購入できる高性能なスマホを探してみるのも良いかもしれません。
低価格で高性能なおすすめのスマホ
一括で購入するためには低価格であることがひとつの要件ですが、その中でもできれば高性能なものが欲しいところです。
「Redmi note 9s」や「OPPO Reno3 A」がそんな低価格で高性能なスマホの要件を満たすもので、いずれもSIMフリーのため「楽天モバイル」や「LINEMO」で利用することができます。
ただし、スマホを選ぶうえでもうひとつ気をつけておきたいのが「国内版」ぁ「海外版」か、という点です。
さきほど紹介した「「Redmi note 9s」の場合「国内版」と「海外版」の2種類がありますが、楽天モバイルでの利用を考えているのであれば必ず「国内版」を選ぶようにしましょう。
価格は「海外版」のほうが安いのですが、対応可能な電波の周波数が異なるため、圏外エリアになってしまう可能性が高くなります。
Y!mobileやSoftBankの回線であれば海外版でも問題ありませんが、docomoやauの場合は郊外や山間部ですぐに圏外になってしまいますので、スマホの実用性という点ではかなり低いといえるでしょう。
「国内版」であればこうした問題はありませんので、購入時には必ず確認するようにしましょう。