現代の人々にとって、携帯電話やスマートフォンは必要不可欠なアイテムと言えます。
しかし、携帯電話やスマートフォンの端末を分割払いで購入したり、回線を契約する際には「審査」が行われます。
したがって、携帯料金の未払いやクレジットカードやローンの滞納などがある場合、端末や回線の契約ができない可能性があります。
この記事では、携帯電話の契約に不安を感じている方々に向けて、携帯契約の審査に関連するブラックリストの種類、ブラックリストから事故情報を削除するためのポイント、さらにはブラックリストに登録されていても携帯契約をする方法などを解説します。
また、借金問題を解決するためには「債務整理」が有効な手段であることも紹介いたします。
携帯契約の審査に関係がある3つのブラックリスト
携帯電話やスマートフォンを契約する際には、通常審査が行われます。
契約審査や分割審査など、携帯契約に関連する主な審査の種類があります。それぞれの審査では異なる情報やブラックリストが確認されます。
以下では、携帯電話契約時に行われる主要な審査の種類と、それに関連するブラックリストについて確認しましょう。
【携帯契約時の主要な審査の種類】
- 契約審査:新規契約、機種変更、MNP(番号ポータビリティ)など、回線契約時に行われる審査のことです。
- 分割審査:携帯電話やスマートフォンを分割払いで購入する場合に行われる審査のことです。
これらの審査では、支払い能力や信用度などの情報が確認されます。ブラックリストに関連する情報も審査の一部となります。
ただし、具体的な審査基準やブラックリストの内容は各携帯キャリアによって異なる場合があります。
1、携帯ブラックリスト
多くの携帯電話会社は、以下の協会に加盟しています。
- 一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)
- 一般社団法人 テレコムサービス協会(TELESA)
これらの協会では、「不払者情報の管理」が行われており、一般的に不払いがあると登録されることを「携帯ブラックリスト」と呼んでいます。
各携帯電話会社は、携帯料金の未払いが再発しないようにするため、携帯回線の申し込み時に協会が管理している不払者情報を参照しています。
2、金融ブラックリスト
携帯電話会社は、以下の信用情報機関にも加盟しています。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
これらの信用情報機関は、利用者の「信用情報(契約内容や支払い状況など)」を管理しており、過去に支払い遅延や債務整理などを経験した場合は事故情報(金融ブラックリスト)として登録されます。
各携帯電話会社は、端末代金の分割払いを希望する場合に、信用情報機関が保持している信用情報(事故情報)を確認します。
3、社内ブラックリスト
携帯電話会社ごとに独自のブラックリストが存在すると言われています。
一般的には「社内ブラックリスト(自社ブラックリスト)」と呼ばれ、このリストに登録されると、対象の携帯電話会社との回線契約や分割契約などができなくなります。
社内ブラックリストへの登録は、強制解約や虚偽申告、不正利用などの違反行為があった場合に高い可能性があります。
ブラックリストから消えるためには? 金融ブラックリストと携帯ブラックリスト
携帯契約に関係しているブラックリストのうち、携帯ブラックリストと金融ブラックリストは一定の条件を満たして支払い等をスマsれば削除されます!
携帯ブラックリストは滞納や未納分をしっかり支払えば削除される
携帯ブラックリストには、「契約解除と料金未払いのある利用者」が登録されています。
したがって、未払いや滞納している携帯料金を支払えば、携帯ブラックリストから不払者情報が削除されます。
また、携帯ブラックリストの登録期間は通常5年間であり、契約解除後に5年経過すれば自動的に不払者情報は削除されます。
金融ブラックリストは完済か自己破産すると一定期間経つと削除される
金融ブラックリストには、延滞、保証履行、債務整理などの事故情報が登録され、その情報は契約終了後約5年間継続して登録されることになっています。
延滞の事故情報が削除されるのは「借金を完済してから5年後」となるため、注意が必要です。
なお、金融ブラックリストの情報を任意で削除する方法は存在せず、削除されるまで待つしかありません。
また自己破産をしてから5年間でもブラックリストから削除されます!
ブラックリスト者が携帯契約するための対処法とは?
携帯ブラックリストや金融ブラックリストに登録されていても、日常生活や仕事において携帯電話やスマートフォンが必要な場合があります。
プリペイド携帯を利用する
プリペイド携帯は、通話料金を前払いして利用するタイプの携帯電話です。
通信料金が前払いであるため、金融ブラックリストに登録されていても関係なく使うことができますが電話番号を持つことはできません。
そのため電話を掛けたりすることは一切できません
10万円以下の端末を選ぶ
通常、携帯電話会社は端末代金を立て替える場合に「個別支払可能見込額の調査」という手続きを行います。
しかし、生活に必要な耐久消費財である10万円以下の端末に関しては「個別クレジットに関する例外措置」が適用され、個別支払可能見込額の調査を省略できることが定められています。
このため、10万円以下の端末を選ぶことで、ブラックリストに登録されている方でも携帯電話を契約できる可能性があります。
だれでもモバイルで契約する
だれでもモバイルであれば、携帯ブラックリストや金融ブラックリストであっても契約することができます。自分名義の携帯電話番号を持つことが出来ます。
審査がない上に、個人の電話番号を持つことができるので支払い履歴を作り信用情報を積んでいくことである程度作った後に他者にMNPに乗り換えすることができる可能性があります!
携帯電話を一括で購入をする
携帯電話会社の分割払いの審査に不合格になった場合でも、携帯電話やスマートフォンを手に入れるためには一括購入が選択肢となります。
また、中古の端末を購入するという方法もおすすめします!端末のみでは通話やインターネットの利用はできませんので、別途、携帯電話会社と携帯回線の契約を行う必要があります。
その際にはだれでもモバイルで申込みしておけば自分の電話番号が持てるのでおすすめです。
借金の支払いに困っている場合は債務整理がおすすめ
借金の返済見通しが立たない状況や延滞の連続など、困難な債務状況の場合、債務整理は一つの選択肢となります。
債務整理とは、債権者との交渉や裁判所の承認を得て、借金の減額や免除などの手続きを行うことを指します。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産などがあり、それぞれ以下の特徴があります。
【主な債務整理手段と特徴】
- 任意整理: 債権者と直接交渉する手続きです。利息や遅延損害金を減らし、残額を3〜5年間で返済します。
- 個人再生: 裁判所を介して行われる手続きです。借金額を大幅に減額し、残額を3〜5年間で返済します。
- 自己破産: 裁判所を介して行われる手続きです。一定の財産を売却し、借金を完全に免除してもらいます。
各手続きには条件や影響がありますので、専門家との相談をおすすめします。
まとめ|借金の負担を軽減させたい方は弁護士に相談がおすすめ
借金の負担を軽減したい方は、弁護士に相談しましょう!
携帯料金の未払いやクレジットカードやローンの延滞など、借金トラブルがある場合は、携帯電話やスマートフォンの契約にも影響を及ぼす可能性があります。
単純な支払い忘れならば、すぐに支払いを行うことで問題は解決できます。しかし、多重債務や収入の減少などで借金返済が困難になっている場合は、債務整理を検討する必要があります。
借金問題は早めに対策を取ることが重要です。まずは「債務整理ナビ」に掲載されている弁護士などに相談してみることをおすすめします。専門家の助言を受けながら、適切な解決策を見つけることができます。